派遣労働者に年齢制限はなく、60歳以上で働いている方も存在します。
派遣会社への登録も、年齢制限はもちろん、性別や学歴、職歴、資格、スキル、経験などの条件も設けられていません。即戦力として資格やスキル、経験が求められるイメージがあるものの、未経験者を歓迎している会社も数多くあります。
同様に、仕事紹介にも年齢制限は設けられていません。
派遣は男女ともに40代が中心に活躍しております。
派遣労働者を年齢で見ると、40~44歳が16.7%と最も高い割合を占めています。
男女比は男性が15.2%、女性が18.9%です。40代が派遣を選ぶ理由は「自分の都合の良い時間に働きたいから」「家計の補助・学費等を得たいから」「家事・育児・介護と両立したいから」などです。
派遣で働くメリットは、職種や仕事内容、勤務期間、勤務地など、自分のキャリアプランやライフプランに合った働き方ができることです。
デメリットは、雇用の不安定さになります。常に希望や条件に合う仕事があるとは限らず、仕事が見つからない場合は長期的に収入がなくなる可能性があるからです。
派遣の仕事に向いている人は、希望の職種や仕事内容、勤務地、勤務時間・曜日を比較的自由に選べるという特長を活かせる人です。
たとえば、自分のやりたい仕事に専念したい、専門スキルを高めたい、期間を定めて働きたい、家庭や趣味、勉強などのプライベートと両立したい、
などの場合は派遣の働き方は適していると言えます。また、会社都合での異動や転勤、職種変更を避けたい人にも向いています。
技術職ならではの時給の高さから正社員より高い年収を得たい、子育てを優先したい、ダブルワークをしたい、という目的がある人も適しているでしょう。
働ける期間が最長三年に限られている、派遣されるたびに新しい環境に慣れなければならない、雇用が不安定というデメリットを考慮してもメリットの方が多く感じられるのであれば、派遣の仕事に向いているといえます。
派遣社員としての働き方には、大きく分けて「一般派遣」と「紹介予定派遣」の2種類があります。
■一般派遣
社員が紹介を受けて派遣先会社に出向き、仕事を開始すること時点で雇用契約が結ばれる働き方です。雇用契約の更新に関しては、派遣先会社から要望があり、社員が同意した場合に雇用契約が更新されます。
■紹介予定派遣
一定期間勤務した後に、派遣先会社の社員として直接雇用することを前提に仕事を行う勤務形態です。紹介予定派遣を利用する場合、派遣元会社との雇用契約は最長六ヶ月と決められています。最初に締結した雇用契約が満了を迎えた後、派遣先会社と社員が双方とも同意することで正式採用となります。一般派遣と比較して正社員や契約社員に移行できる確率が高く、安定した収入を得たい方におすすめできる勤務形態です。
■オフィスワーク・事務
パソコンを用いた事務作業は派遣社員から人気が高く、さまざまな業界で需要がある職種です。主な業務内容としては、データ入力・資料作成・電話対応・社員の業務補助など、多岐にわたります。事務職にはさまざまな業種があります。
事務職の経験やスキルは幅広い業界で必要とされやすく、契約社員や正社員へのキャリアアップを目指しやすいことがオフィスワーク・事務職の強みだといえます。
■軽作業
軽作業系の業務は荷物の梱包や仕分け、検品などを主に実施する職種です。専門的なスキルを必要とせず、会社によっては一日だけの単発OKで募集を実施しているケースもあります。一方で、フォークリフト免許や各種自動車免許などを取得することで物流系の業務も実施できるようになります。
軽作業は未経験OKの求人が見つかりやすく、新しく仕事を探す人におすすめできる職種だといえます。軽作業の仕事で収入増加を目指すのであれば、パソコンによる文章作成やデータ入力に関する知識を習得することをおすすめします。
■営業・販売サービス
営業・販売サービスは、顧客に対して商品やサービスを売り込み、売上増加を目指す職種です。営業職の業務内容は、飛び込み営業やルート営業などの訪問型営業、テレアポやメルマガなどによる非訪問型営業に大きく分けられます。
営業・販売サービス系の職業は実績次第で高収入が得られることがあり、さまざまな業界で募集されている、需要が高い職種です。営業・販売サービス系の派遣社員向け求人は、短期から長期まで幅広い勤務形態で募集が行われています。
業界未経験やブランクがある人でも比較的応募しやすく、安定した収入を得たい場合に営業・販売サービスはおすすめできる職業といえます。